書くことを楽しんでます。

pixivで書いている二次小説の紹介です。

昔書いたSSその三

これも2015年のSS。


安原×真砂子のバレンタインデーです


真砂子さんから電話があったのは10時過ぎのこと。
近くの駅にいるから来てほしいと言われ、慌てて上着を羽織る。
駅についた僕を待っていたのは、着物姿の真砂子さんだった。
「どうしたんですか?こんな遅くに」
そんなのわかってる。
だって、真砂子さんは頬を染めて、小さな紙袋を持っていたから。
「どうしても・・・今日中に渡したかったんですの」
ああ、なんて可愛らしい人なんだろう。
「ありがとうございます」
笑顔で受け取って、同時に手を引いて抱き寄せて、耳元で囁いた。
「でも、こんな夜中に、一人でこんなところにいるのはいただけません」
赤くなる真砂子さん。
「貴女が呼んでくれたなら、どんなところにでも行きますから、今度は僕を呼んでくださいね」
ちゃんと頷くのを確認して、僕は彼女の背中を押して駅の中に向かった。